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有価証券報告書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、主として以下のようなものがあります。当社はリスク管理の最高責任者を代表取締役社長、各本部の責任者を担当取締役とし、事業の継続と人命の安全を確保するための体制と環境を整え、危機の未然防止及び危機発生時の被害最小化を目的とした「リスクマネジメント規程」を策定し、リスクマネジメント委員会にてリスクにかかわる課題、対応策の審議を行うとともにリスクの減少及び被害の低減に努めております。
なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年2月28日)現在において、当社が判断したものであります。
当社は、一般消費者を対象とする店舗販売を主とする小売事業を営んでおり、個人消費の動向や天候不順、および営業基盤とする地域内における業態を超えた店舗間競争の状況により、当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社店舗の新増設に対してその店舗面積により「大規模小売店舗立地法」の規制を受けております。当社は同法に準拠し、適切に増設の手続きを行っておりますが、地域環境の調査や行政との調整等に時間を要することもあり、店舗の新増設が計画通りに進捗しない場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は成長戦略としてエリアドミナント化の推進や既存の事業モデルの革新を図るべく新しい成長モデル店舗の取り組みを進めております。今後の出店において原油高、原材料、建築コストの高騰等によるコストアップにより、出店基準に見合う店舗が見つからない場合には出店予定を変更することもあり、当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は、大規模小売店舗立地法や独占禁止法、製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(取適法)の他、食品の安全管理、環境・リサイクルなどに関する法令等の遵守につとめております。
これらに違反する事由が発生した場合には、企業活動が制限される可能性があります。また、法令上の規制に対応するため、経営コストが増加する可能性があり、これらの法令等の規制は、当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は法令・規制を遵守し事業展開を進めております。コンプライアンス委員会を定期的に開催し、重点課題の共有を図ると共に従業員へ向けたコンプライアンス教育を実施し、意識の向上に努めておりますが、管理体制上の問題が発生する可能性は皆無ではなく、法令規制に反した場合には当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は、各店舗における販売が主であり、自然災害・事故等により、店舗の営業継続に悪影響を及ぼす可能性があります。災害や事故等に対しては、緊急時の社内体制の整備や訓練、および事故防止にむけた教育を行っておりますが、大規模な自然災害や事故が発生した場合には、当社の営業活動に支障が生じ、当社の業績に影響を与える可能性があります。
新型コロナウイルスに代わる新たな感染症が流行した場合には、ご来店者数の減少、店舗の休業等による売上の減少等により、当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は、店舗運営におけるエネルギーの使用、冷凍・冷蔵ケースでの代替フロン冷媒の利用が多いことから、地球環境に大きな負の影響をもたらす地球温暖化問題に早くから取り組んでいます。脱炭素社会の実現を目指す「イオン 脱炭素ビジョン2050」に基づき、省エネルギーの推進、再生可能エネルギーへの転換等に取り組んでいますが、環境に関する法的規制の強化や社会的要請の高まりにより想定以上のエネルギー費用や対策コストが発生した場合、および気候変動に伴い農・水産物の品質・収量に著しい変化が生じた場合は当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は小売事業を主力事業としておりますが、原油価格の高騰等による電気料金の上昇など外部環境に変化が生じ、店舗運営における光熱費や商品・店舗資材等の調達価格が大きく上昇した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は事業活動から得た顧客の個人情報、取引先の情報、従業員の個人情報、経営に関する機密情報等を保管・管理しております。近年の情報セキュリティの重要性が高まる中、当社はそれらの取り扱う情報が事業活動の展開並びに付加価値を創出するための重要な資産と位置づけ、かかる情報の漏洩が生じないよう、情報セキュリティに関する体制や規程を整備し、情報の取り扱いや情報システムの運用に具体的な基準を設け、定期的なチェックを行うとともに、近年急増するサイバー攻撃にも対応するため、社内情報セキュリティ教育を積極的に実施し、サイバー攻撃によるシステム停止等の事業継続リスクに対応しております。しかしながら、機密情報について何らかの事情により漏洩、改ざん、不正使用等が生じた場合やサイバー攻撃によるインシデントが発生した場合は被害者に対する損害賠償義務やサービスの大規模な停止による損害及び対応費用の発生のほか、当社の社会的信用の低下により、業績に影響を与える可能性があります。
当社は、経営ビジョンである「北海道のヘルス&ウエルネスを支える企業」の実現に向け、2026年度をスタート年度とする5ヵ年の中期経営計画を策定し、その計画に掲げた具体的諸施策を推進しております。しかしながら、中期経営計画は、策定時点における市場環境や経済情勢の見通しに基づくものであり、市場環境や経済情勢が想定を超えて劇的に変化し、事業環境の予測が外れた場合、経営数値目標が達成されない可能性があります。
当社の事業活動は人材に大きく依存しており、店舗運営をはじめとした各分野において優秀な人材を確保・育成することは成長に不可欠です。そのため、当社は将来を担う人材を積極的に採用・育成するとともに、人材流出の抑制に向けて、ダイバーシティ視点において多様な人材がいきいきと活躍できる環境整備を進めております。
しかしながら、少子高齢化の進行に伴う労働需給の逼迫等により採用計画が予定通りに進まない場合やコスト上昇圧力により従業員に係る費用が増加する場合、および人的資本投資に関する取り組みや情報開示が不十分とみなされる場合は当社の業績に影響を与える可能性があります。
当社は商品の品質、安全性を経営の重要課題と考え、お客さまの食の「安全」と「安心」を守るための取り組みを進めております。しかしながら、不測の事態により当社が提供する食品の安全性や品質に対する消費者の信頼が低下した場合、また、当社の取引先における商品の製造過程や店舗等での販売時点において異物混入等が発生し、複数店舗で販売自粛等の措置をとる場合においては当社の業績に影響を与える可能性があります。
・基本的な考え方
企業を取り巻く様々なリスクの脅威が拡大するなか、リスクマネジメント体制の構築と、危機が発生した場合のクライシスマネジメントによる迅速な対応により、リスクの減少と被害の減災を図り、イオンのブランド毀損を防ぐだけでなく、企業価値を上げていきます。お客さまと従業員の安全を確保し、地域社会およびお取引先さま等と連携し、事業継続を果たすことで当社の社会的使命を果たしております。
当社のリスクマネジメント体制は自社の組織・業態に合わせてリスクマネジメント体制を構築し、リスクマネジメントを推進することにより実現されます。リスクマネジメントの最高責任者は代表取締役社長とし、リスクマネジメントを推進する責任を有すると共に活動方針を示し、方針達成に向けて取り組んでおります。
当社は、代表取締役社長を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、事業横断的な統括体制を構築しています。リスクマネジメント委員会は、リスクアセスメント等により優先度の高いリスクを決定し、対応およびその効果について進捗管理を実施し、取締役会にリスクの管理状況及び対応を報告・提案しております。
リスクマネジメント委員会は、管理対象とするリスクごとにその特性を踏まえて、業務分掌上対処すべき部署をリスク主管部署に指定しています。
リスク主管部署は、主管するリスクに対する対策および関係法令の遵守を主導する責任を有しています。
当社の役員ならびに従業員は自部署や自身の業務に内在するリスクに関して対策を行い、関係法令や社内規定ならびに社会一般の規範を遵守するとともに、各リスク主管部署と連携して当社全体のリスクマネジメントを実現する責務を有しております。
当社のリスクマネジメントは、リスクマネジメント体制のもと組織的に、下記のプロセスをPDCA サイクルとして推進することにより実現しています。
当社は、リスクマネジメントプロセスにより、当社を取り巻くリスクを洗い出した上で、リスクが顕在化する頻度や影響の度合いを踏まえて対応が必要なリスクを選定しています。また、対応が必要なリスクごとにリスク主管部署がリスクの特性を踏まえた対応計画を立案し、リスクへの対応策や、リスクマネジメント活動そのものが継続的に改善されることで、リスクの軽減が図られております。
リスクマネジメント委員会は、当社を取り巻くリスクを可能な限り洗い出し、把握しております。
洗い出されたリスクに対して、想定される顕在化のシナリオやその発生頻度、発生する被害、影響の程度を見積もり、対応の優先度を判断しております。
(1)リスクの特定 (2)リスクの分析 (3)リスクの評価 により実施し、当社は年に1回実施しています。
リスクマネジメント推進部署は下記手順によりリスクアセスメントの実務を主導し、リスクマネジメント委員会が、リスクアセスメント結果について協議、決定しています。
なお、(1)~(2)の検討においては幅広い視点からリスクを特定・分析できるよう、経営層から内部監査部門、管理部門、各事業部門の現場スタッフ、主要なお取引先さま等まで、多くの方の意見を収集することとしています。
(1)リスクの特定
当社を取り巻くリスクを可能な限り網羅的に洗い出すため、リスクマネジメント推進部署ならびに各部署がリスクの名称や内容(当社およびグループ各社が被害・影響を受けるシナリオ)を検討しています。
検討に当たっては「リスクリスト」を基礎としリスクの追加や修正を検討しております。
(2)リスクの分析
各部署は洗い出されたリスクごとに、当社のリスクが顕在化した際に被害・影響を受ける影響度と発生頻度を定量的に見積もります。見積もりにあたっては、5段階指標を利用しています。
リスクマネジメント推進部署は、各部署による発生頻度と影響度の見積もりを集約し、全社としてのリスクの見積もりを算出しています。リスクの見積もりは、発生頻度×影響度としております。
(3)リスクの評価
各部署は洗い出されたリスクのうち、特に対応が必要と考えるリスクを指摘しています。
リスクマネジメント推進部門は、集約した発生頻度と影響度の見積もりと、各部署による特に対応が必要と考えるリスクに関する指摘から、リスクごとに対応の優先度を検討しています。
リスクマネジメント委員会は、対応の優先度が著しく高いと判断されたリスクと、経営層が、対応が必要と考えるリスクについて、「重点リスク」に設定し、重点的に対策を進捗させる対象としています。
なお、重点リスクは管理者リスクから設定することとしております。