小樽市の菅原水産の看板商品は、礼文島産の真ほっけ。礼文島のほっけは皮が薄く、身との境目に上質な脂を蓄えているため皮まで美味しいと評判です。
ほっけの旬となる夏に仕入れを限定し、ブラシと流水で2度洗浄することでくさみの元となる血合いを徹底的に除去。串を打って吊るし、強風を当てて乾燥することで皮はパリッと、身にはしっかりとうま味を封じ込めた吊るし干しが出来上がります。
乾燥後に調味醤油に漬け込んだ吊るし干し真ほっけ開き醤油や、吊るし干しでうま味を凝縮させた北海道産の吊るし干し新巻鮭姿切身も新たな名物です。

重原商店は、昭和3年の創業から羽幌町でにしんなど前浜の新鮮な魚介を扱い続けてきた老舗の水産会社です。
ギフトセットには自信を持ってお届けできる地元産魚介を使った珍味を詰め合わせました。
なかでも地元の名産品甘えびを使った珍味は特に人気です。鮮度の保たれた甘えびを加工した珍味2種は、プリプリした食感やあっさりとした甘みなど獲れたてならではの味わいが楽しめます。
水だこの頭やトンビ（口）を使ったたこわさびやコチュジャンのうま味がクセになる旨辛にしん醤も評判です。

マルナカイチ杉山水産の山漬鮭の仕込みが始まるのは、根室に冷たい海風が吹く11月の後半です。原料となるのは、根室近海産の若く脂ののった秋鮭。
中でも鱗が銀色に輝く銀毛のものを厳選して「鮭輝（けいき）」と呼んでいます。

1尾ずつ手作業で大量の塩を施して山のように積み上げ、魚体と塩の重さに加え、さらに重しをかけて1週間から10日ほど漬け込み熟成させます。漬け込み後は水で塩抜きし、食べやすいよう適度な塩分に調整。仕上げに、根室の冷たい海風に2～3日晒す「根風造り」と呼ばれる寒風干しで完成します。
熟成・乾燥を経てうま味が増した秋鮭は、手間を惜しまない、昔ながらの製法だからこその深みのある味わいが絶妙です。